
近年、国内外のヒューズメーカーで EOL が相次ぎ、「代替品が見つからない」「急なEOLで設計変更が間に合わない」といった声が増加しています。
ヒューズは一見シンプルな部品に見えますが、実は、複数の要素が複雑に絡む「安全設計の要」であり、選定には確かな知識が欠かせません。
選定を誤ると溶断誤作動や安全性低下につながるリスクも高まります。
本記事では、代替選定をスムーズに進めるために知っておくべきヒューズ選定の基礎ポイントを整理してお伝えします。
1.ヒューズの部品選定のポイント
ヒューズは過電流が発生した際に意図的に溶断し、回路を保護するための安全部品です。
一見単純に見えて、選定にはいくつかの注意点があります。最低でも以下のポイントは抑えておきましょう。
① 使用環境に応じた「実効定格電流」の確認
ヒューズの性能を定格値だけで判断すると思わぬ選定ミスに繋がります。カタログの定格電流は 25℃が基準となっていますが、使用環境が高温になると許容電流は大きく低下します。ヒューズの選定は周囲温度を踏まえて「実際に耐えられる電流値」を再計算することが不可欠です。
②突入電流に耐えられるか
モータ起動や電源投入など「瞬間的な大電流」はヒューズ選定の重要ポイントです。定格電流が同じでも、I²t(許容エネルギー量)が小さい代替品は一発で溶断します。「定格」ではなく「エネルギー量」で比較する必要があります。
③必要なタイミングで安全に切れるか
ヒューズが安全に回路を遮断できるかを示す値が遮断容量です。これが不足すると、ヒューズが破裂し、装置損傷につながる危険があります。産業機器では特に、電源容量に対して十分な遮断容量を持つヒューズを選ぶことが必須です。
2.取り扱いメーカーのご紹介(一部)
①大東通信機
大東通信機㈱は、産業機器向けヒューズホルダーや端子台を中心に、高い信頼性と堅牢性で評価される国内メーカーです。装置の安全性向上に貢献する実装周辺部品が充実しています。
②エス・オー・シー(SOC)
エス・オー・シー㈱は、ガラス管・セラミックタイプを中心としたヒューズ専門メーカーで、国内調達のしやすさと豊富なラインアップが特長です。代替選定時の候補幅が広い点もメリットです。
③KOA
KOA㈱は、抵抗器で世界的評価を持つ国内メーカーで、ヒューズ抵抗や電流検知デバイスにも強みがあります。安定供給と高品質が求められる装置設計に最適です。
④冨士端子工業
冨士端子工業㈱は、電流ヒューズ・温度ヒューズおよび圧着端子などの製造販売を行っています。産業機器・電装機器の長期安定調達に適したラインナップです。
まとめ
現行ヒューズの品番情報(もしくは使用電圧・電流)をいただければ回路条件に応じた適正品番の選定など、メーカーと連携してしっかりサポートいたします。
ぜひこの機会にご検討ください。
(お問い合わせ窓口:https://www.olinas.co.jp/contacts.html)





